2011年9月16日金曜日

 現在、まどかには10月から今年度末までの半年間をかけて実行しようとしている一大プロジェクトがあります。その名も「女子会のウエス大行進」です。
 「女子会のウエス大行進」とは、まどか日中活動グループの「女子会」の皆さんが相生の丘団地をところ狭しと歩き回り、ウエスの材料となる衣類を一軒一軒回収させていただこう、というプロジェクトです。回収メンバーはこちらの方々。みなさん、今にも回収するぞ、といった表情をされています。


 まどかでは日中活動の一つにウエスの裁断作業があります。しかし、利用者さんがとっても一生懸命に作業をしてくださるので、ウエスの材料となる衣類が足りない事もしばしば…。そこで、相生の丘団地の皆さんのいらなくなった衣類を、利用者さんと回収させていただく事はできないかと考え、「女子会のウエス大行進」が立ち上がりました。
 10月のスタートに向けて計画中で、相生の丘団地の皆さんには回覧板でお知らせをさせていただきました。利用者さんと一緒に準備を頑張りたいと思います。
 次回は、団地の皆さんへのお知らせを配りに行くお話をしたいと思いますので、こうご期待。

中村章吾

2011年8月19日金曜日

芸術の秋へ

 まどかにはいくつかの日中活動があり、利用者さんはご自分にあった活動にそれぞれ参加されています。今回はまどかアート活動のお話をします。

 さて暦の上では立秋も過ぎました。
 芸術の秋とはよく言われますが、“まどかアート”の作家さんは1年通して絵画や書の道にいそしんでいます。
クレヨンをキャンバスに自由に走らせる人や色鮮やかに塗り広げる人、

また思いある言葉を迅速一気に書きあげる人など作品は多彩です。

ちぎり絵もあります。

 たくさんの作品が集まったら作品展でもしましょうかと作家さんに提案しているこのごろ。 ご覧になられたみなさんの秋はどんな芸術を楽しまれるのでしょうか。
沓名哲夫

2011年7月7日木曜日

てんかん学習会

 6月16日(木)に「まどか てんかん学習会」がありました。昨年に引き続き今年で2回目です。今回も講師に森川建基先生(森川クリニック:てんかん科 院長)をお招きすることができました。

 昨年開催の折、まどかのご家族より「先生のお話を聞かせてもらえないか」という要望があったとのことで、今回はまどかの職員だけでなく、まどかのご家族、さらには法人内の他事業所職員にもお声をかけさせていただきました。おかげ様で、昨年より7名も多い27名の方が参加されました。

 さてさて、ここまどかには、職員必読の書「てんかん発作 こうすればだいじょうぶ」というDVD付きのテキストがあります。そのDVDの映像を交えての講義では、発作のイメージがつかみやすく、対応の仕方についても映像があったため、初めての人にも分かりやすかったのではないでしょうか。
 参加されたご家族の方では、先生のお話を聞いて、ご家族同士で「あぁ、そうだったね」と、実感を持ってうなずかれている姿が印象的でした。そんなご家族の様子を感じながら、私たち職員には想像もできない程のご苦労があったのだろうと思い、まどかの職員として少しでも共有できたらいいなという気持ちが新たに生まれてきました。

 学習会の方は、先生の穏やかな語り口調の中、終始和やかな空気が流れていました。先生のお話を聞けるまたとない機会、参加された皆様それぞれにとって貴重な時間となったことでしょう。私自身も、日々の支援の中で、今回感じたことを活かしていきたいです。

間瀬 啓介

2011年6月16日木曜日

 まどかの利用者さんは火災による避難訓練は毎年2回行っているので少し理解できても、地震による避難訓練はやった事がなく、目に見えないシミュレーションは彼らの受け入れもかなり難しいものがあるような気がします。しかし、何かを伝えなければならないという思いから今年度より、月1回の割合でミーティングにおいて地震が発生したらどうするのか?利用者さんに映像を交えて伝える予定をしています。
 それと並行して防災倉庫には水や乾パンなどを常備しています。
 しかし、問題は殆どが自閉症の利用者さんで占めるまどかにおいて、地震による倒壊はなかったとしても、ライフラインがストップしてしまったら精神的なストレスによるパニックは避けられないということです。そしてそれが原因で生命を脅かす事があるかもしれません。
なんとか日頃の訓練でその様な状況だけは避けたいものです。

6月例会にて行われた炊き出しの様子
同じく例会に来た地震体験車の前で

まどか 防災担当者 秋元保孝


2011年5月23日月曜日

利用者Sさんの卒業式

4月29日、まどかの利用者Sさんの地域生活移行に伴う、卒業式が開かれました。

















Sさんは、職員がまどかにやって来ると、いつも朝一番に『おはよう!』と元気に大きな挨拶をしてくれます。日中はまどかに通うとはいえ、朝の挨拶が無くなるのはとても寂しいです。
 卒業式当日も、Sさんの変わらない挨拶と笑顔がありました。
色々な方からのメッセージやスライドショーを見ながら、いまいち実感がわいてない顔をしていた様に思えます。でも『新しい所でも頑張る!』と、その日一番の笑顔をくれたSさんを見ながら、この笑顔を絶やさないように、支援に取り組もうと気持ちを新たにしました。
 まどかでの地域生活移行はまだ始まったばかりです。今後、どんどんグループホームなどに移行する方が増えると思います。利用者さん一人一人の自己実現に向かっていけるように、そして皆さんが、まどかの生活で養った力を発揮し地域で活躍していける、そのためのお手伝いをしていきたいと思いました。

2011年4月20日水曜日

第7回まどか自閉症勉強会~PECS基本を学ぼう

この度の東日本大震災に遭われた皆さまへお見舞い申し上げますとともに、被災された仲間が一刻も早くいつも通りの暮らしを取り戻せるようにと心から願っております。

さて、まどかでは、毎年ほぼ2回ペースこの勉強会を開催してきましたが早いもので7回目を迎えました。今回は正職、パート職員を含め20名程が参加しました。






 










PECS (Picture Exchange Communication System)日本語で「絵文字交換式コミュニケーションシステム」と訳されます。自閉症やその他のコミュニケーション障がいを伴う子どもや大人が自発的にコミュニケーションできるようにするため、1985年に開発されたトレーニングプログラムです。まどかは日ごろの支援で部分的に取り入れていましたが、ほとんどの職員はPECSについて特別学んだ事がないのが現状でした。
今回は私が昨年の秋に研修で学んだ内容の基本部分を簡単にお伝えし、日ごろから自閉症支援でお世話になっている、鈴木小波さんにアドバイスをいただきながら進めました。

















始めの30分は概要の説明で、専門用語も多く、難しい面もあったかもしれませんが、後半は、実際のトレーニングを体験していただきました。グループに分かれて、生徒役・先生役・手助け役を皆さんが体験し、分からない事は鈴木さんにアドバイスを頂きながら参加者全員が、いきいきと楽しみながら行う事が出来ました。

















2時間という短い時間でしたが、職員それぞれが、新たな事を学べたのではないでしょうか?今後も利用者さんの困り感に寄り添う事を大切にし、専門的な知識を上手に活用することで、安心した生活に結びつくことを願っています。

三宅 徹

2011年3月15日火曜日

まどか 2月誕生会の司会

2月24日に誕生会がありました。
今回は3名の利用者さんと1名の職員が2月の誕生者でした。
 私は、誕生会の司会を利用者さんと一緒にさせて頂いたのですが、前回、司会をさせて頂いた時、ある利用者さんから「『誕生会を終わります。』と言ってくれないと食器を片づけていいか分からないよ!」という指摘を受けていました。私が、終わりの言葉を言っていなかったがために、誕生会が終わったのか分からず、食器を片づけてもよいか戸惑わせてしまった利用者さんがいらっしゃるということを申し訳なく感じていました。そこで、今回は終わりの言葉をしっかり言う事を意識して司会へと臨み、今回は終わりの言葉をしっかりと伝えることができました。利用者の皆さんもスムーズに片付けが行えたのでよかったと感じました。
誕生会だけでなく、時間の定まっている普段の活動でも「終わり」を明確にして支援していかなければなりません。誕生会などの行事は普段行っている事ではないですし、食事の終わる時間もいつもと違い、いつまで続くのかわからないという不安は利用者さんの心にとても負担がかかると思います。今後も「終わり」を大切にした支援を心がけていきたいと感じました。
 誕生者の方、お誕生日おめでとうございます。