2017年6月29日木曜日

ねぎぼうず活動

 新緑の季節も終わり、いよいよ初夏を思わせる気候が連日続いていますね。
まどか日中活動のひとつ、『ねぎぼうず』では、3名の利用者さんが毎日畑作業に汗を流しています。
 活動の中心は草運びです。あらかじめ刈った草を、隣の鶏舎に持って行ったり、畑のマルチとして、別の畝に運んだりする作業を1時間程行います。3名それぞれが一輪車を上手に操作して、刈った草を運んでくださいます。が、いつもいつも上手くいくとは限りません。時には、運んでいる最中に座り込み、ぼんやりと空を眺めて動かず、こちらの声かけは無視!…なんていうことも。

 運んでもらった草は鶏のえさとなり、また、畑の養生となって作物を育ててくれます。できた野菜は事業所のメニューになったり、直接買ったもらったりなど、生産された作物を通じて、農作業の役割は、ひいては社会という仕組みの輪の一環にもなる。障害のある方もその一つをちゃんと担っている、という実践を行うのが『ねぎぼうず』の目的の一つです。
 社会から求められる仕事を行えるのはよいことです。ですが、ぼんやりして立ち止まる利用者さんに対して、「仕事ですよー」と、運ぶことをせっついたりして、“やらせる”ことばかりに気がいってしまっている自分もいるなー、なんて思うことも。


 ぼんやり空を眺める。よく考えると、たまに自分もやるよね。あと、それはそれで、がむしゃらに働くだけが人生ではないよね、と、教えてもらっているようにも感じます。こんなことを考えさせられること自体、なにか生産的なのでは?創造性って、画一的なものからは生まれませんからね。うーん、奥が深い…。
「時々一緒に空を見るのもいいか」と思うくらいの気持ちでいるのが、丁度いいのかもしれません。
奥田 将之

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