2010年11月26日金曜日

あしたの丘を訪ねました その1

1116日に愛知県社会福祉協議会心身障害ホーム部会「施設訪問研究会」が、社会福祉法人新生会あしたの丘を訪問して行われました。


透析室前での生田施設長の案内

あしたの丘は施設入所60名の内、血液透析をする内部障害の方が20名も生活していて、人工透析施設を併設しているという情報でした。私はこの研修会にすぐに申し込みました。障がい福祉事業部には、今まで血液透析をする内部障害の方が2名いてグループホームで暮らしていますが、今月(11月)からはもう一人の方が血液透析をすることになりました。知的障がい等に加えて腎不全の内部障害を持つことの困難さと、それでもたくましく生きようとする姿をつぶさに見せてもらってきました。




透析室の中(1回で10名が透析可能)


あしたの丘は、名古屋市天白区の地下鉄塩釜口駅から八事に向かって徒歩5分くらいにある町の中の障がい者支援施設でした。近くに名城大学や塩釜神社がある文教地区。終日熱心に説明や案内をしていただいたのは、施設長の生田善一様はじめ3名の方でした(お忙しい中ありがとうございました)。




見学をさせていただいて、暖かさと穏やかな生活の雰囲気が伝わってきました。特徴の説明で、①家庭生活、②心のふれあい、③楽しく、④共に助け合うがキーワードでしたが、その雰囲気は一人ひとりの意思を尊重していることが基本にあるからだと感じました。たとえば透析する人には、栄養士と食事の学習後にバイキングに望むという支援方法を実施しているのでした。それは知的障がいや精神障がいを併せ持った方にも基本姿勢は同じでした。環境の整理として透析をする人のフロアーを同じにして、食事や水の制限を感じにくくする工夫があるといいながら、そのフロアーには自動販売機や給水器があるのです。それでも自分でコントロールすることの大切さを伝えていくことで大きな問題にはなっていないというのです。そこには、透析施設の医療スタッフは少し厳しく、生活支援の場では学ぶことの支援と人として受け止める支援を塩梅よく行っているのでした。「ジュースを飲むことがあった時も、あら飲んじゃったのね」と受け止めながら、体重増の範囲内であるかどうかを見定めると看護師の方は笑顔で答えてくれました。(渡部)




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